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グラム (北欧神話) : ミニ英和和英辞書
グラム (北欧神話)[はなし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラム : [らむ]
 【名詞】 1. (1) lamb 2. (2) rump 3. (3) rum 4. (4) RAM (random access memory) 5. (P), (n) (1) lamb/(2) rump/(3) rum/(4) RAM (random access memory)
: [きた, ほく]
 (n) north
北欧 : [ほくおう]
 【名詞】 1. Northern Europe 2. land of the Norsemen 3. Scandinavia 
北欧神話 : [ほくおうしんわ]
 (n) Norse mythology
: [かみ]
 【名詞】 1. god 
神話 : [しんわ]
 【名詞】 1. myth 2. legend 
: [はなし]
  1. (io) (n) talk 2. speech 3. chat 4. story 5. conversation 

グラム (北欧神話) : ウィキペディア日本語版
グラム (北欧神話)[はなし]

グラム (Gram) は北欧神話に登場する。その名は古ノルド語怒り〔Orchard (1997:59–60).〕を意味する。 オーディンからシグムンドへ与えられ、後に息子のシグルズに受け継がれた。石や鉄も容易く切り裂いたといわれている〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.19-20〕。鍛え直された後の長さは7スパン(およそ140センチメートル)あった〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.69及びp.179(訳注6)〕。『ニーベルンゲンの歌』のバルムンク、『ニーベルングの指環』のノートゥングのモデルとされる。
ヴォルスンガ・サガ』によると、王シゲイルen)とシグムンドの双子の妹シグニューen)の結婚の饗宴の場にオーディンがこの剣を携えて現れ、リンゴの巨木にこれを突き立て、引き抜くことが出来た者に与えると言った。居合わせた者が順に試したが叶わなかったが、シグムンドがこれを抜いて自分のものとした〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.5-6。〕。シグムンドは長らく戦勝をこの剣と共にしていたが、リュングヴィ王との戦いで戦場に現れたオーディン自身の槍(グングニル)の一撃で剣を砕かれた〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.31。〕。与えられた剣が折れたことで現世での恩寵を失ったと悟ったシグムンドは、これ以上長らえることを望まず、剣の破片を保存し鍛え直すことを妻ヒョルディースに遺言したが、グラムという名はこの時彼がつけた名である〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.32-33。〕。
その後シグムンドの息子シグルズは鍛冶を生業とする養父レギンの元で育ち〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.36〕、レギンから財宝を守る竜ファフニール(実はレギンの兄)の話をされた。シグルズは竜を退治すると申し出て、そのための剣を鍛えるようレギンに頼んだ。2度の失敗の後、シグルズは母を訪ね父の形見の折れた剣を受け取ってレギンのもとへ持って行き、技を尽くして剣を鍛えることを求めた。レギンは3度目にしてついにグラムを作り出した〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.43-45〕。レギンは竜退治に行くように急かしたが、シグルズは約束は守ると誓った上で、先に父の敵討ちに出征し復讐を果たした〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.45-49〕。
竜を倒したシグルズは竜の心臓の血を舐め、鳥の言葉を理解するようになった。シグルズは彼らがレギンが自分を殺そうと企んでいると話しているのを聞き、逆に彼をグラムで殺した〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.56-57〕。
シグルズは義兄達に図られ暗殺される時に、自分を刺したグトホルムにグラムを投げつけ、彼を腰のところで両断したといわれている〔『ゲルマン北欧の英雄伝説 ヴォルスンガ・サガ』p.106-107、『エッダ 古代北欧歌謡集』p.156(「シグルズの短い歌」22節)〕。

== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グラム (北欧神話)」の詳細全文を読む




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